ロウソク・ランプから見る照明の歴史

ロウソク・ランプから見る照明の歴史

古代から現在までの歴史

照明は火の歴史

照明は火の性質である『光』だけに特化して抜き取られたもの、単体として扱われるようになるのも古代から始まっているのをロウソクの歴史が示している。ここで一つ疑問に思うのが、人がどのようにして火を自由に手に入れられる技術を手に入れたかという点だ。最初こそ自然災害、落雷によるもの、また一節には溶岩の炎から取り出して手に入れたとも言われている。どのみち命がけなのに代わりないが、火を守る仕事も実際にあったと言われているが、それでも限度はある。時に自然によって、または人的被害によって火が沈下してしまうこともあるだろう。そうなれば火を半永続的に失ったといっても同じこと。手に入れ無くてはならないのだが、その火を手に入れる手段を人の歴史ではいつしか誰かがはっきりとわからない中で、見つけたというのだ。

この点については非常に興味があるところだ、どの情報を探ってみても具体的な『発火方法』について記されているのに対して、どのようにしてその方法を思いついたとする『起源』ははっきりとしていない。失った炎を取り戻すための技術、火起こしに始まり様々な方法がある中で、古代の人々はそのどれかをやはり偶発的に手に入れたのかもしれない。あるいは失った火を必死で乞うように天へ祈りを捧げていた時期もあったかもしれない。雨乞いのように火の到来を願っていた人々もいただろう、逆に偶然にも火を人為的に起こす事が出来た民族もあったかもしれない。そうであれば火を奪うための戦が行われていた時代もあったと考えられる。

かつての時代、古代の人々が火を手に入れるためにあらゆる努力を行い、あらゆる犠牲を払いながら手に入れた照明として、暖房としての意味合いを持つ火を手に入れるため手段を追い求めた。

香りつきロウソクで癒される

具体的に見ると

起源についてはともかく、発火方法をとにかく手に入れた人類の歴史はここから更に進化を遂げる。その中でも劇的な進歩と言ってもいいのが中世以降の時代においてだ。新たな技術が開拓され、人がさらに便利な生活を手に入れるために発明家達は躍起になって研究に研究を重ねていき、電気を見つけるまで祖先たちが積み上げてきた歴史を乗り越えて発見する。その歴史、簡単にまとめてみるとこのようになる。

年代 契機 概要
古代 火の発見と開発 約50万年前から利用されており、火を生み出して利用する技術も誕生する
  火の利用 四元素として定義された火が、やがて暮らしではない戦いにおいても応用される
中世 火薬の創造 後に戦いの主流として利用される火薬の開発
  理論の創設 火を用いるために必要な理論が発見され、応用技術が開発されていく
  科学技術として 火の原理を用いた蒸気機関車の完成と酸素の発見に成功
  質量不変の法則 化学変化における質量の保存が発見される
近代 ダイナマイトの発明 化合物質によってダイナマイトを発明し、実用にこぎつける
  ガス・ガソリンエンジン開発 ガスとガソリンを用いたエンジン機能を作る

火の歴史は、現代までに語られているあらゆる発明を生み出した原点となっている。照明とはあくまでその火の中で枝分かれした1つの可能性であり、1つの進化論として見ていいだろう。照明の歴史も偉大ではある、ただ歴史としての意味合いで重視されるのは上記のような人しての応用だ。そこにあるのは戦いにおける道具を創りだす、殺人を目的とした意味合いが非常に強い。火薬にしてもダイナマイトにしても、化学が人を殺すためとして学問を行っていた事実を知ることにもなる。それだけ人が火へ依存していた事になる、火から独立することも、火をおいて発展することも当時は考えられなかった。

それまでに取って代わるものがなかったからといってしまえば正論のように聞こえるも、ある見方に変えれば人と火の歴史は負としての性質が強いと言えてしまうのかもしれない。

手作りロウソク教室

火を知ること

人を殺すための道具が造り出された歴史であり、その歴史においてあらゆる人が長年の研究と切磋琢磨して編み出していった理論を基にして造り出されたそれらは文化の発展を促した。照明はその代表的な例であり、人としての暮らしにおいてこれほど求められるものはなかった。電気が開発されるまで、誰もが火に取って代わる照明など誕生することなど予想もしなかったが、照明の歴史はロウソクで終わるわけではない。